あなたは髭をどのように処理していますか?
ピンセットで髭を抜いているという人をよく聞きますが、ピンセットで髭抜くのはとても危険なんです。髭を抜くことでツルツルできれいになると思いがちですが、肌荒れや埋没毛の原因になったり、最悪の場合は手術しなければいけない状況になるかもしれません。髭を抜くのが楽しくてクセになっている人は危ないですよ!
今回は髭を抜くことの危険性について解説していきます。
それでは、どうぞ。
なぜ、髭は抜いてはいけないの?
朝シェイバーで髭の処理をしても青髭が残っていたり、お昼ごろにはまた生えてきたりするので髭を抜いてしまうという人が多くいます。
髭そのものを抜けば、生えてこないと考えている人は大間違いです。たしかに数日生えてこなくなるかもしれませんが、必ずまた生えてきますし、リスクも非常に大きいです。
髭が生える仕組み
そもそも髭ってどういう仕組みで生えているのかを知っていますか?毎日お世話している髭のことを実はよく知らないという人はまずは髭のことをよく知りましょう!

あなたが普段シェイバーやかみそりで剃っている髭は上の図で示すところの毛管に当たります。皮膚から出た毛管を剃ることで髭を目立たなくさせているのです。髭は皮膚の奥底に根元があるため髭剃りでは完全に髭を失くすことはできません。そこで多くの人は髭抜きをして根元から髭を失くしていこうという考えになるわけです。
ここで図をもう一度見てもらうと、根元には毛乳頭と毛母細胞というものが存在しますよね。あまり聞きなれない言葉だと思いますが、これらの役割はなんでしょうか?
・毛乳頭 → 毛細血管から栄養を貰い、毛母細胞に成長を促す役割
・毛母細胞 → 毛乳頭からの促され、細胞分裂をすることで髭を成長させる
毛乳頭と毛母細胞を合わせて毛球と呼びます。髭をぬいた抜いたとしても毛球は根元に残っている状態になります。なので髭を抜いたとしても髭がもう生えてこなくなるというわけではないのです。毛球は活動しているのでいずれまた、髭は生えてきます。
と思った人に髭を抜くことの危険性について解説していきます。
髭を抜いてはいけない理由
髭を抜くことで起こる5つのデメリットを紹介します。抜いてはいけない理由を知ることで普段から髭を抜いている人はぜひやめていただきたいです。
炎症による肌荒れが起こる
髭を抜くと肌に穴が空いた状態になり、そこにバイ菌が入ると炎症が起こります。肌は全体的に赤くなってしまい、汚い肌となってしまいます。
毛嚢炎になる
毛嚢炎は肌に白っぽい膿が溜まります。見た目はニキビと似ているのでニキビと勘違いしている人もいますが、別物です。
髭を抜くことで毛穴が広がりそこからバイ菌が入ることで膿が発生します。大人ニキビが治らないと思っている人は実は髭を抜くことで発生する毛嚢炎が原因かもしれませんよ?
〇肌の色素沈着が起こる
肌が色素沈着するのはヘモグロビンやメラニンが関係しています。
ヘモグロビンは血管に酸素を運ぶ役割をしている物質です。先ほど図で見た通り、毛乳頭にも血管が繋がっていましたよね?髭を抜くことで毛細血管が破れてしまいます。そうするとヘモグロビンが皮膚に沈着してしまい、肌が赤紫色になってしまいます。
メラニンは肌に異常があった場合(日常的には紫外線が考えられる)に肌を守る役割をしています。髭を抜くと皮膚が炎症してしまうので当然メラニンは肌の異常とみなします。炎症による肌のダメージは大きいため、メラニンの働きは強くなり、その結果一般的にいうシミを作り出してしまいます。
髭を抜くことで肌が赤紫色に沈着したり、シミを作り出してしまい、肌が汚くなってしまうのです。
髭が濃くなる
髭は肌を守るために生えてくると言われています。髭を抜くと毛乳頭は肌が危険な状態であると認識し、次に生えてくる髭を太く頑丈なものにしようとします。
なので髭を抜く度に濃い髭になっていってしまうのです。
埋没毛になる
髭をピンセットなどで抜いていると根本まで抜けずに、途中で切れてしまうことがあります。
肌はダメージを受けているので修復しようとします。髭は切れたところからまた伸び始めるのですが、髭が肌の表面に出る前に皮膚が埋まってしまった場合、髭は皮膚に覆われてしまいます。
そうすると皮膚の中で髭が伸び続け、あごに痛みを感じたり、最悪の場合は手術して髭を取り除くなんてこともあり得ます。
こういったリスクがあるため、髭を抜くことは絶対にやめた方がいいと言えるでしょう。
髭を抜かずに済む方法
髭を抜くのはやめた方がいいと言われたって抜かないと髭はなくならないし、髭剃りをしても青髭が残ってしまう。
当然の意見だと思います。ではどうすればいいのか、方法は2つあります。
・髭脱毛をする
・脱毛クリームを使う
それぞれメリット・デメリットがあるのでそれらを踏まえた上で検討するのが良いでしょう!
髭脱毛をする
髭脱毛は専用の機械を使い、毛母細胞を壊すことで髭を成長させる機能を停止させます。髭脱毛はクリニックやサロンに行くことでできます。
◆髭脱毛のメリット
・脱毛の実現性が高く、永久脱毛も可能
・剛毛な髭もしっかりツルツルになる
◆髭脱毛のデメリット
・お金と時間がかかる
・最初の脱毛直後は肌荒れを起こす可能性も
・痛い
・今後髭を生やせなくなる
髭脱毛のメリットはやはり脱毛の実現性が高いことでしょう。医療器械を使用することで完全に髭とおさらばすることができます。しかも剛毛な毛であってもしっかりと脱毛することができるのです。髭をなくすことにおいて確かな実力を持っています。
その反面、お金がかかります。数千円で済むようなものではなく、数万~数十万とかかってしまいます。また、時間もかかります。この後紹介する脱毛クリームもそうですが、髭を失くすまでに長い時間を要します。永久脱毛までは期間にして1~1年半くらいかかります。
さらに髭脱毛をした場合、最初のうちは肌が荒れることもあります。脱毛手法によっては痛みを伴うこともあります。
今は髭がいらないかもしれませんが、年齢を重ねていくと髭を生やしたくなる時がくるかもしれません。そういったときに永久脱毛をしてしまっていると髭が生えてこないのです。将来、後悔するかもしれないので安易な永久脱毛はよくないですね。
脱毛クリームを使う
脱毛クリームは「除毛クリーム」と「抑毛クリーム」の2種類あります。
除毛クリーム → 毛の成分を分解し、溶かすことで髭をなくす
抑毛クリーム → 毛の発育を抑えることで髭をなくす
除毛クリームは毛を溶かすので速攻性があります。ですが、刺激性が強く、肌が荒れるため髭に使えるアイテムはありません。
抑毛クリームは毛の発育を抑えるものなので速攻性はないです。徐々に髭が生える周期を遅らせていき、後退させるというものです。こちらも永久脱毛ができるわけではありません。
使い始めて1、2か月は抑毛クリームと並行して髭剃りもやる必要があります。なので髭剃りの回数がすぐに少なくなるわけではないです。良いところとしては美容効果もあるものが多く、使用していても肌荒れしないということです。
おすすめの抑毛クリームに関しては下記記事で紹介しているのでそちらを参考にしてみてください。

髭脱毛とクリームどちらにするべき?
方法がいろいろあるのはわかりましたが、結局どの方法をとるべきなのでしょうか?
脱毛クリニック・サロン | 除毛クリーム | 抑毛クリーム | |
脱毛効果 | ◎ | 〇 | △ |
即効性 | △ | 〇 | △ |
コスパ | 〇 | △ | △ |
安全性 | 〇 | △ | 〇 |
いちばん脱毛効果があるのは脱毛クリニック・サロンに通うことです。クリームと比べるとその違いは歴然です。ただし、即効性はありません。すぐに髭をなくしたいのであれば除毛クリームがおすすめですが、あくまでその場しのぎです。
コスパはクリニック・サロンは何万、何十万とかかるので高いと思いがちですが、クリームも使用し続けていれば費用は掛かります。クリーム自体の値段はそこまで高くないですが、ずっと使い続けなければいけないので、長い目で見るとコスパは悪いです。
総合的に見ても脱毛クリニック・サロンに通うのがいちばんいいと言えるでしょう。
おわりに
いかがでしたか?髭を抜く行為はとても危険なことだということがわかって頂ければ幸いです。
髭脱毛や抑毛アイテムを買うことはお金がかかることではありますが、自分の肌を守るために大事なことですし、髭を抜く時間が無くなることで有意義な生活を送ることができるので少しでも迷っている方は早めに行動することをおすすめします。
それでは、また。