投資信託を始めるにあたって手数料のことを知らないのは命とりです。投資信託にかかる手数料のことをよく知り、少しでも多くの利益が得られるようにしていきましょう!
投資信託ってそもそも何?という方はまずはこちらを読んでみて下さい。

それでは、どうぞ。
投資信託にかかる手数料(コスト)とは?
投資信託にかかる手数料は大きくわけて3つあります。
◆投資信託にかかる手数料
・販売手数料
・信託財産留保額
・信託報酬料
販売手数料
販売手数料とはファンドを購入する際にかかるもです。購入するタイミングで毎回発生するもので、その手数料は銀行や証券会社によって異なります。
手数料の割合ですが、だいたい0.5%~4%といった割合です。一般的には3%のものが多いかなといった印象です。
購入した割合によるものになるので、購入するファンドの金額が多ければ多いほどかかる手数料は高くなります。
販売手数料は販売会社によって異なります。銀行では手数料3%取られていたのに証券会社だと無料だったなんてこともありますので、よく比較して選ぶ必要があります。同じファンドであれば手数料が安いところで買った方が絶対良いです。
販売手数料がかからないファンドのことをノーロードファンドといいます。ノーロードファンドはインデックファンドに多いため、購入する際はインデックスファンドを選ぶと良いでしょう。
信託財産留保額
信託財産留保額とは売却手数料のようなものです。投資信託は多くの投資家から資金を集めてその資金により投資運用しています。もし、あなたが持っているファンドを売却しようとすると運用費が減ってしまい、他の投資家に迷惑がかかってしまうため違約金としてこのような手数料を払うことがあります。
手数料の割合は高くて0.5%程度です。しかし、最近のファンドは信託財産留保額が無料のものが多く、かかるケースがほぼないと言ってもいいでしょう。逆にこの手数料がかかるファンドには手を出さない方がいいとも言えます。
ちなみに、この手数料は販売手数料とは異なり、同じファンドであればどの銀行や証券会社でおこなっても同じ額になりますので比較する必要はありません。
信託報酬料
信託報酬料は維持費というイメージを持っていただければ問題ないかと思います。保有している期間毎日かかるものです。
手数料の割合は0.1%~2.5%程度が一般的です。インデックスファンドは比較的安く、0.5%以下のところが多いです。
先ほど信託報酬料は 毎日かかるものと言いましたが、提示されている手数料の割合は年間で換算したものになります。
例えば、信託報酬料が2%のファンドがあったとすると1日にかかる割合は
2(%) / 365(日) = 約0.0055%
となります。
仮あなたがにこのファンドに投資した金額が1万円だとすると
10000(円) * 0.0055(%) = 55円
毎日55円手数料として取られてしまいます。
投資信託の基準価格が変わるのは1日に1回とされているのでそのタイミングで信託報酬料が引かれるのですが、あなたがその日の結果を見る際にはすでに信託報酬料が引かれた状態で表示されているので普段目にすることはないものになります。なので自分でなにか手続きをして支払いをするといったことはないですが、実感しにくいものなので信託報酬料の割合はファンドを選ぶうえで重要視した方が良いです。なにせ投資信託は何十年間と長期的にやるものになりますから...。
実質コスト(隠れコスト)
ファンド選びは証券会社のホームページなどを見て選ぶことになります。これまで紹介した手数料も各ファンドにファンド情報としてどれだけの手数料がかかるのかが記載されています。
◆実質コストとは?
実質コストとは信託報酬料+ファンドの運用にかかったお金における手数料の合計のこと
運用にかかるお金には
・株式の売買手数料
・経理の監査報酬
・外国・株や債券の受渡費用 などなど
これらを隠れコストと言います。
これらはファンド情報には乗っておらず、運用報告書というものを見る必要があるのです。

各ファンドで運用によう費用つまり、隠れコストがどれだけかかっているかを見るのはとても重要になります。
例えば、あなたは日本株式のファンドをどれにするか選んでいたとします。
その中でも特に信託報酬料の安いAとBを見つけました。
Aの信託報酬料は0.1%でBの信託報酬料は0.2%でした。一見するとAの方が手数料がかからなく、良いようにも見えますが運用報告書をみてみるとAの実質コストは0.5%でBは0.4%でした。蓋を開けてみればBのファンドの方が手数料はかからなかったのです。
このように、隠れコストのことを知っていないと実は多くの手数料を取られていて損してしまっているということが起こりうるのです。
おわりに
このように投資信託にかかる手数料のことを知らないと損をすることになりかねません。少しの知識で大きな額の差が出てしまうのでしっかりと知識を蓄えていきしょう!
というわけで、今回は投資信託の手数料にかかわる話でした。
それでは、また。